健康コラム

掲載日:

インプラントってなに?(3)

汐田総合病院 歯科 小林真理子医師
歯学博士・日本口腔インプラント学会専門医 ITISCCo-Director

長い冬も終わり、爽やかな風薫る季節となりました。今回はインプラントの寿命、また長く使うためのポイントをご紹介致します。ご存知ですか?インプラントの世界最長寿命は、なんと41年間(1965年施術~2006年患者没。享年75歳)です。長く保たせる秘訣は、いったい何でしょうか。

歯は噛み切ったり砕いたりと過酷な環境下にありますから、長く使えば、摩耗したり欠けたりもします。

そこで定期検診でのチェックが重要になるのです。自動車の車検でも、安全な走行のため悪い部品は点検交換しますね。歯も壊れたまま使い続けると咀嚼(食品を砕く)能率を低下させるばかりか、咬み合わせのバランスを崩し、インプラントや天然歯の周囲組織に過剰な負荷やダメージを与える事に繋がります。下の写真の様に磨り減ったインプラントの歯を修理することで、咀嚼機能は向上し、歯は美しく蘇ります。治療の必要性を見極めるためにも定期検診は重要なポイントなのです。

image

ではホームケアはどうでしょう。インプラントは虫歯にはなりませんが、歯ぐきの病気を発症する事があります(インプラント周囲炎)。歯ぐきが汚れたままですと、タダレて遂には歯を支えられなくなるわけです。ですから毎食後の歯磨きは長く歯を保たせる近道とも言えます。しかし闇雲に磨いても効果が上がらない場合があります。

当院ではインプラントのみならず天然歯を含めた1口腔単位の包括的な検診とケアを、病院歯科施設で専門医と熟練した衛生士が行い、一人一人に合った歯ブラシの選び方や磨き方のコツをお伝えしています。そしてよく噛める歯で、健やかな食生活を楽しんで頂きたいと思うのです。歯のこと、何でもご相談ください。

さぁ、チャレンジ!
グッド スマイル!!

健康コラムの一覧へ