健康コラム

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インプラントってなに?(2)

汐田総合病院 歯科 小林真理子医師
歯学博士・日本口腔インプラント学会専門医 ITISCCo-Director

こんにちは。春が待ち遠しいこの頃です。前回から歯科用インプラントをご紹介しておりますが、今回はその構造と治療期間、詳細をご案内致します。

 現在のチタン性インプラントの臨床応用は50年前、スウェーデンのブローネマルク博士によって始まりました。チタンは生体親和性に優れた(アレルギーがでにくい)金属で、骨と結合が得られます。これを歯科応用したものがインプラント治療です。図に示します様に、差し歯の土台として人工歯根(インプラント)を用います(図1)。顎の骨とよく結合したインプラントは差し歯だけで無く、義歯の浮き上がりも防止できます(図2)。そして多くの研究や改良が加えられ、現在では98%以上成功する術式として世界中に普及し、我が国でも60歳代を中心に多くの患者さんがインプラント治療を受けられているのです(H13・歯科疾患実態調査より)。 

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 治療期間は約半年、それ以上かかる事もあります。費用は健康保険適応外で全て自費です。私の歯学留学先だったスイス、ジュネーブ大学ではストローマン社製インプラントを用いて1本あたり日本円で約45~50万円でした。汐田総合病院では単純埋入だけですと、ここまでの料金はかかりません。しかしインプラント治療は骨があってはじめて成立する治療ですから、骨が無い場合は骨を作ったり、歯肉を整えたりするケースもありますので、料金を一律で説明する事は困難です。私たちは、患者さんお一人お一人の口腔内を良く診査した後、その人にあったプランをご提案しています。

さて、しっかり噛める様になったインプラントの歯は、どのくらい保たせることができるのでしょうか。

 次回はインプラント治療後のアフターケア、ちょっとしたコツをご紹介致しますね。

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