健康コラム
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かぜと診断されたお子様・保護者の方へ
汐田総合病院 小児科 宇野 律子医師
「かぜ薬の正しい使い方」と「上手な薬の飲ませ方」 かぜ予防のための「正しいうがい・手洗いの仕方」
- かぜはウイルスや細菌が原因で、喉、鼻などに炎症を起こす病気です。
- 発熱、鼻水、咳、痰が主な症状で下痢や嘔吐を伴うこともあります。
- 発熱が続く、呼吸が苦しいそう、ぐったりしている場合には気管支炎や肺炎、中耳炎などが疑われますので、早めに受診してください。
かぜ薬の正しい使い方Q&A
かぜを引いた時には、症状を和らげるために色々なお薬が使われます。 先生から処方されたお薬についてよくある疑問についてお答えします。
Q:「食後服用」の薬をもらったのですが、食欲がありません。そのくらいの量を食べたら「食後」として飲ませていいのでしょうか?
A:おかゆ2~3口程度でも大丈夫です。子ども用の薬は、きちんと食べた後でなくても胃が荒れるようなことは少ないからです。
また、全然食べられない場合は、医師にご相談ください。
Q:以前は抗生物質が処方されましたが、今回は処方されませんでした。なぜでしょうか?
A:抗生物質はかぜの原因となるウイルスには効果がありません。最近による二次感染や肺炎、気管支炎、中耳炎などを起こしている場合に処方されます。今回は必要がなかったということです。判断に迷う時は医師・薬剤師にご相談ください。
Q:吐き気止めを飲んだ時に吐いてしまいました。 もう一度飲ませたほうがいいですか?
A:すぐに吐いてしまった場合を除き、もう一度飲ませる必要はありません(目安:お薬を飲んでから30分以上たっていれば大丈夫です)。お薬が呑めないほど吐き気が強いときは、医師・薬剤師にご相談ください。
Q:咳止めの使い方について教えてください。
A:咳は体の中の異物を追い出そうとする体の防御反応なので、むやみに止めてしまえばいいというものではありません。 咳止めはは咳がはげしく嘔吐したり、眠れない場合などに使いましょう。判断に迷う時は医師・薬剤師にご相談ください。
Q:お薬を吐いてしまいました。また飲ませてもいいですか?
A:お薬を飲んですぐに吐いてしまった場合や、明らかにお薬が出てしまった場合はもう一度同じ量のお薬を飲ませてください。ただし、吐いた後は30分くらい空けてから飲ませてください。
お薬を飲んで30分以上たってから吐いた場合は、お薬が吸収されていると考え再び飲ませない方が良いです。判断に迷う時は医師・薬剤師にご相談ください。
総合感冒薬や、いくつかのお薬を一包化したお薬は、お子さんの症状にあわせて処方されていいます。
熱、咳、鼻水などの症状のひとつが改善されても自己判断で服薬をやめずに、医師、薬剤師にご相談してください。
「暮らしとからだ」第601号(2014年3月1日)より