健康コラム
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乳癌について
増えている乳癌
日本では、女性の死亡数は、大腸癌、胃癌、肺癌、に次いで第4位ですが、働き盛りの女性に限ると1位です。女性にとっては注意すべき疾患です。乳癌は、乳管というお乳の通り道にでき、乳管内に発育する経路と乳管を破壊して、腫瘤を形成する場合があります。
乳癌の検査
(1) 視触診、左右差、くぼみ、発赤、皮膚の変化をみて触診でしこりがないかしらべ、乳頭からの分泌液の有無を確認し、わきの下のしこりを確認します。
(2) マンモグラフィー:乳腺専用のレントゲン検査です。早期の乳癌の発見に役立ちます。
ここまでは、乳癌検診で行います。精密検査が必要な場合は、乳房エコー、細胞診、組織診断を行います。治療は、手術、放射線治療、ホルモン療法、抗癌剤治療があります。早期の場合は、手術とホルモン療法が主体です。進行した癌の場合でも、ホルモン感受性がある場合は、ホルモン療法で効果があります。また、薬もよく効くので、生存率は他の疾患より良好です。
治療法は、日本ではほぼ確立しているので、どこで治療を受けてもほとんど差はないと思います。また、長期戦になる場合が多いので、近隣の施設で治療を受けるのが負担が少ないと思います。
当院でも手術、化学療法、ホルモン療法を行っております。
以上、簡単に乳癌について大まかに説明しました。機会があれば、詳しい話をできたらと思います。
「暮らしとからだ」第600号(2014年2月1日)より