健康コラム

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脂質異常症の治療(1)「食事療法」

脂質異常症の治療は、高血圧や糖尿病といった生活習慣病と同様に運動療法と食事療法が基本となり、その上に薬物療法などの治療となります。

まず第一に一日の食事における標準摂取カロリーを計算します。

BMI(Body Mass Index:体格指数)を利用して身長から標準体重を算出し、一日の標準摂取カロリーを計算していくのです。

例えば、身長160㎝(1.6m)の人であるとします。理想のBMI=22として、 (身長m)の二乗×22=標準体重となります。実際に1.6×1.6×22=約56㎏と計算されるので、標準体重(㎏)×25.30(kcal/㎏)=1日の標準摂取カロリーと算出し、56×30=約1700kcalとなります。これを1日の食事摂取量の目安とします。

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また、食事内容については当然動物性脂肪を控えることが第一ですが、下図のように卵黄、魚卵のほかイカ・エビといった甲殻類にも多く含まれていることにも注意が必要です。ビタミンやポリフェノールを多く含むくだもの(果糖が含まれるので1日80~100kcalが望ましい)や野菜、特に食物繊維を摂ることが重要です。

また、飲酒は肝機能障害とともに高トリグリセリド(TG)血症を誘発します。1日25gまで(左図)として休肝日(飲酒しない日)も取り入れて週に150g以下を基準とします。アルコール性肝障害、高TG血症を放置しておくと脂肪肝、肝炎や胆石症、急性膵炎などの重大な病気に発展していくこともありますので節制を心がけましょう。

「暮らしとからだ」第597号(2013年11月1日)より

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