健康コラム
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腰痛について(4)「腰の健康を守るために手軽に”腰みがき”を」
腰痛は、腰痛になる前に予防することが大切です。また、腰痛がある人は、悪化させないことが大切です。
腰みがき
そのために、今勧められているのが、「腰みがき」です。「腰みがき」は、腰の健康を守るために手軽に実践できる方法をまとめたもので、日常の習慣として続けていくことが必要です。第一は、普段の姿勢です。立っているとき、座っているとき、物を持ち上げるときなど、毎日ちょっとしたコツを意識しながら行動するだけで、腰の負担は大きく減らすことができます。第二は運動で、家庭ですぐにできる腹筋や背筋運動のほか、散歩や水泳、水中歩行なども効果的ですので、自分に合うものを見つけて下さい。
腰みがきは早く始めるほど良いので、若い方やこれまで腰痛を経験したことがない人も是非取り組んでほしいと思います。
腰みがき10カ条
腰みがき10カ条を以下にあげます。図も参考にして下さい。
① 背筋を伸ばす
② おなかに力を入れる(立ち姿勢)
③ おしりをすぼめる(立ち姿勢)
④ ひざを軽く曲げる(立ち姿勢)
⑤ 椅子には深く腰掛け、机に近づく
⑥ ひざを曲げて寝る (例外有ります)
⑦ うつぶせで寝ない (例外有ります)
⑧ 膝を曲げて荷物を持ち上げる
⑨ 急に体をひねらない
⑩ 毎日欠かさず運動を
下の画像をクリックしてください。
腰には、立っているだけでも常に体重の1.4倍の力がかかっています。肥満は、腰に大きな負担をかけることになります。また、喫煙は、腰痛の原因になったり、腰痛を悪化させることがわかっています。禁煙を心がけましょう。
女性では、ヒールのある靴も腰痛を悪化させます。腰の痛みが出やすい方は、ぺたんこ靴を履くようにして下さい。運動不足や睡眠不足も腰痛と相関があるといわれています。生活習慣を見直すことで腰痛を予防したり、軽減したりすることができます。
腰みがきは、すでに腰痛でお悩みの方にも効果があります。是非、参考にして下さい。
「暮らしとからだ」第572号(2011年10月1日付)