健康コラム
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狭心症・心筋梗塞でも生き生き元気に
みどり野診療所所長 豊田 浩二医師
狭心症や心筋梗塞の原因は、心臓にある冠動脈の動脈硬化です。冠動脈は、心臓をまるで冠のように取り巻いているので、そう名づけられています。心臓は全身に血液を循環させるポンプであり、冠動脈は、その心臓自身の筋肉に血液を送り込む大切な役割を果たしているのです。
狭心症は
冠動脈の内側にコレステロールなどがたまって(動脈硬化)狭くなり、心臓の筋肉に十分な血液が送られなくなります。 症状としては坂道や階段など、急に激しく体を動かした時、胸につまるような痛みや圧迫感を感じます。
心筋梗塞は
狭くなった冠動脈の内側に、血栓(血の固まり)ができて、血液が送られなくなり、心臓の筋肉の一部が死んでしまいます。狭心症とは比べものにならないほどの激しい胸の痛みに襲われ、むかつきや脂汗をかくといった症状に見舞われます。
処置は
狭心症は現在、薬や手術ですっかり改善できる病気になりました。また、さらに怖い急性心筋梗塞も、専門病棟CCUでいち早く手当てを受けることで、ほとんどの場合、命が救われています。
治療後の対策は
治療で改善された状態をいつまでも継続していくためには、心臓病のリスクファクターを取り除く努力を続けることが必要です。リスクファクターが重なるほど、発病の危険が高まります。医師の治療とともに、生活習慣を改善し、その後の人生が楽しめるよう、前向きに病気と取り組んでください。
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「暮らしとからだ」第562号(2010年12月1日付)