健康コラム
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眠れない?不眠症かな?
みどり野診療所所長 豊田 浩二医師
ご存じですか?“眠れない人”は実は“寝た気がしない人”。不眠症の多くは“眠った気がしない”不眠恐怖症(神経質性不眠)なのです。まず、“眠れない、眠らなければ”という不安や力みをほぐすことが大切です。心と体をリラックスさせるメニューのあれこれ、実行してみませんか?
A 日常生活のリズム作り
午前中、20分以上の日光浴を。
午後から夕方にかけて、規則的な軽い運動を。精神を安定させる作用のあるカルシウムをたっぷりとります。
B 生活環境ストレスチェック
- 仕事上の悩みは?
- 家庭問題は?
- 人生の悩みは?
→ 問題があれば、できるだけ調整を!
C 眠りの環境をチェック
- 騒音は?
- 明るさ、照明方法は?
- 温度は?
- 寝具の具合は?
→ 問題があれば、できるだけ改善を!
D 眠る前にリラックス
- 軽い体操で緊張をほぐします。
- ぬるめの湯にゆったり入浴。
- 独特のセレモニーを持ってみては?
- 自分に「眠れる」という暗示をかけます。
E 朝をさわやかに過ごす
- 朝ぶろ、シャワーで目覚めすっきり。
- 起き抜けにコップ1杯の水やぬるま湯を飲んで、胃腸に刺激を。
眠れない、と思い込むことが眠りを邪魔し、悪循環に。病院の神経科でポリグラフ検査を受け、客観的な睡眠時間を調べてもらうのもひとつの手です。自分が思っているよりもずっと寝ていることがわかって、安眠を得られたというケースも少なくありません。
しかし、眠れなくて体の不調が続く…。そんなことが2週間以上続たり、あらゆる方法を講じても、どうしても眠れないときは、医師に相談し、精密検査や睡眠薬を処方してもらうことも必要です。
「暮らしとからだ」第553号(2010年3月付)