健康コラム

掲載日:

名医たらずとも良医たれ

汐田総合病院 外科 竹山 照明 医師

 

 皆さんは名医と良医とでは、どちらに治療を受けたいと思われるでしょうか。
名医かつ良医が最良なのかもしれませんが、名医と良医は一見するとどちらも同じような意味合いのように思われます。

 

「名医」と「良医」

 

 「名医」は世界に通用するパイオニアとして、医学の発展として必須な存在です。それは個人の研究への努力の積み重ねの結果であり、賞賛されうる存在です。
 「良医」は患者の立場で考える医療を提供し、患者を一人の人間として見て病気を治す存在と思います。
 そもそも医療的な技術がなければ、患者さんから「医師として信頼される」ことはありません。そして名医と違い、良医は自分で作ることはできません。
 それは診療への日々の努力の積み重ねと、何よりも患者様をはじめ職場内からの評価が合いまった上で位置づけられるものであると感じています。
 そのため皆さんが作り上げた医師像が、良医という存在なのではないでしょうか。

 

私たちの病院は

 

 現在の当院は内から見ていても「良医」が揃っているように感じます。良医がいる病院は多くの医療従事者が密に連携し、一丸となって診療に臨んでいます。
 特に当院は中規模だからこその機動力があり、何よりも患者様に寄り添う気持ちがどこよりも強いです。
 良医がいる病院は「良い病院」であるから良い医師が集まっているのではなく、良い医師がいるから連鎖反応のように良い医師が集って「良い病院」となっていくものです。
 最近では研修医が指導医とともに情熱的に日々奮闘して診療に臨んでおり、そのような姿を見ていると当院もまだまだ伸び代があると感じます。
 当院を受診される方は安心して診療を受けていただき、時に気になることは御指摘頂ければ幸いです。

 

日々研鑽を重ねて

 

 患者と医師との出会いは運命的なものであり、選択することが困難な事が多いものです。そのような状況でも患者様に寄り添った治療を提供できる「良医」になれるよう、これからも日々研鑽していきます。

 

健康コラムの一覧へ