院長あいさつ-暑い夏を乗り切りましょう()
暑い夏を乗り切りましょう(2024年7月9日)
連日の暑さが続いています。環境省から出される警戒情報は暑さ指数に基づき、「熱中症特別警戒情報(熱中症特別警戒アラート)」、「熱中症警戒情報(熱中症警戒アラート)」「日最高暑さ指数(予測値)31以上」の3種類があります。今年は神奈川県には7月4日から5日連続で熱中症警戒アラートが出されました。「うだる暑さ」「猛暑」「酷暑」と表現は様々ですが、体調不良を起こしやすいことに注意が必要です。
熱中症は体温の調整能力が十分に発達していないこどもや、暑さ、水分不足に対する調整能力が十分でない高齢者、自らの症状を訴えられない場合が多い障がい者に多いとされます。自覚症状はめまいや、頭痛、嘔吐に始まり、多量の発汗や倦怠感、意識障害、けいれんなど多岐にわたります。重篤な場合は死に至ることもあるくらい急激な経過をたどります。
熱中症予防としては熱い時間帯は外出を避ける、エアコンで室温調整をするなどの暑さ対策と、こまめな水分補給などですが、厚生労働省のホームページにわかりやすい情報が載っていますので、ご参照頂ければと思います。
(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/nettyuu_taisaku)
地域医療にとっても今年の夏は本格的なアフターコロナの年で、なおかつ医師の働き方改革が始まった中で迎える特別な夏になります。物価高騰や人手不足に見舞われる中、自院の職員の健康を守りながら、地域で熱中症を発症した方の診療受け入れに支障をきたさないよう尽力することが求められています。横浜市の中核病院や、周辺の高度急性期病院、救急隊、法人内外の診療所と連携しながら、横浜市鶴見区の地域住民の健康を守る立場でこの夏の熱中症対策に取り組んでいきます。