健康コラム

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脳梗塞について

汐田総合病院 脳神経内科
廣瀬 真次 医師

 今回は脳の代表的な病気である脳梗塞についてお話ししたいと思います。

 脳梗塞は脳の血管が詰まり、栄養や酸素が行き渡らなくなり脳が壊死してしまう病気です。動脈硬化により脳の血管自体が詰まることや、不整脈により心臓でできた血栓が血流にのって脳の血管に詰まることが多いです。

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症状は

 脳梗塞の部位や大きさによって異なります。代表的な症状は手足や顔面の麻痺、ろれつがまわらない、嚥下障害、物が二重に見える、めまい、意識障害などです。このような症状が急に現れるのが特徴です。脳梗塞が疑われる症状が現れたら早急に受診してください。

治療は

 出来る限り早く治療を開始して、脳のダメージを少なくすることが重要です。

 発症後4・5時間以内の超急性期では、詰まった血管の血栓を溶かして血流を再開させる血栓溶解療法を行います。血栓溶解剤(rt︱PA製剤)により出血を起こす危険性が高いと判断される場合には使用できません。

 また、カテーテルを用いた血栓回収療法が行われる場合もあります。

 その他、血液を固まりにくくする抗血小板薬や抗凝固薬を使用します。

 発症から治療開始までの経過時間や、血管の詰まっている部位などから、適切な治療を選択します。

予防が大切

 脳梗塞になると後遺症が残ったり、介護が必要になることが多いので予防が大切です。

 脳梗塞の危険因子として高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などがあります。心房細動という不整脈も原因の一つです。

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 食生活の見直しや適度な運動を心掛けるとともに、危険因子がある場合には適切な治療を継続することが何よりも大切です。

 人生100年時代、脳梗塞を予防して健康寿命を延ばしましょう。

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