健康コラム
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「国際福祉機器展の見学を終えて②」いまどきの医療と技術(6)
うしおだ福祉サービス 柿崎 勉
安心・安全・快適!最新の福祉機器
私が国際福祉器具展に行って出会った2つの機器、『モーリフト・クイックレイザー1』と『ロボヘルパーSASUKE』。この2機種の共通点は1人で扱えること、またご本人にも職員にも優しさと安心をもたらせてくれることです。
『クイックレイザー』は更衣も容易に安全に行える優れものです。『SASUKE』はベッドからベッドへも、ベッドから車椅子へも安全・安心に移乗ができます。「揺れが最小限で怖くない」「身体に接触する突起部位がないので安全」「頭から踵までを包みこむので、体圧の集中が少ない」「操作や準備がシンプルで容易」など、様々なメリットがあります。着座後の姿勢崩れが無く、幅広い車椅子に対応できます。
なにより既存のものとの違いは、操作中に利用者と職員がコミュニケーションを図りながらより良い信頼関係を築けることです。
介護の現場では、職員・スタッフが背中や腰の痛みを抱え離職することのないよう、負担の軽減が急務となっています。一日でも早く、この様な機器が当たり前のように活躍できるような環境整備が大切です。
今年の展示会を見学して、AIを含めて高品質な看護・介護の時代がやって来たと感じました。全ての人に優しさを持つ商品が2020のオリンピック・パラリンピックに向け発展するように願いながら会場を後にしました。
利用者にとって優しいおむつ交換
また、今回の展示会では出店のなかったおむつについては、汐田総合病院の建物内にある「うしおだ老健やすらぎ」にて新しい試みが行われています。おむつ交換1回分の利用枚数や交換回数を減らし、おむつの交換作業による利用者さんの熟睡の妨げを減らすという内容です。この実施で利用者さんの皮膚の状態も良くなり、職員の業務の質も上がります。一つひとつの商品を十分に精査をして全ての方に優しい商品を提案していきたいと思います。
〈出典〉
Pacific Supply
https://www.p-supply.co.jp/products/index.php
マッスル株式会社
https://www.musclerobo.com/
上の写真=モーリフト・クイックレイザー1
上の2枚の写真=ロボヘルパーSASUKE