健康コラム
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退院された方のその後のご様子(5)
インタビュアー:リハビリ課 望月美保(作業療法士)
今回は約6年前、脳出血により左手足の麻痺を後遺された牛越洋子さんにお話を伺いました。退院後は当院の短時間デイケアやその他のサービスを利用され、現在も友の会活動などを含め、社会参加をされながら在宅生活を送られています。
―入院中はどのように過ごされていましたか?
牛越さん 1日何時間もリハビリをする毎日でした。階段や歩きの訓練は特に大変でした。辛かったしストレスで泣いたこともありましたね。リハビリ課の方や同じ時期に入院していた患者さんに助けられました。今思えば辛かったけれど、リハビリは楽しかったです。
―退院してすぐ、大変だったことは何ですか?
牛越さん アパートでひとり暮らしを始めたことです。退院前にリハビリ課の方が家屋調査に来てくれました。また、当時のケアマネジャーがとても親切で、「外に出なきゃだめよ」と積極的に通所サービスの手配もしてくれました。NPOふれあい友の会の移動サービスは当時から利用していて、とても助かっています。現在も自分で出来るところは頑張っていますが、いとこや友人の助けを借りながら生活していて、ありがたいです。
―今、頑張って取り組んでいる活動は何ですか?
牛越さん アナウンサーに学ぶ朗読、女優に学ぶ朗読法のカルチャースクール、朗読ボランティア2つに参加しています。NPOふれあい友の会の食事会でも、30名以上の参加者に向けて紙芝居や朗読を披露させて頂いています。披露してほしいとお誘いを頂いたり、楽しんでいる様子やじーっと聞き入る様子を見たりすると嬉しくなりますね。
―同じようにリハビリを頑張っていらっしゃる方にメッセージをどうぞ。
牛越さん 3歩進んで2歩下がっても1歩進んでいるわけですよ。後ろを向いても良いことないので、前向きでいることが大切なのではないでしょうか。あとは外に出ること、笑っていること。嫌なことは忘れて次へ、良いことは覚えていて周りの人に教えてあげたいと思います。