健康コラム
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退院された方のその後のご様子(4)
今回は約2年前、脳出血により左手足の麻痺や感覚障害を後遺された鈴木新作さんにお話を伺ってきました。退院後は当院の訪問リハビリテーションを利用され、現在は短時間デイケアなどを利用されながら在宅生活を送られています。
インタビュアー:リハビリ課 小松哲(理学療法士)
―倒れて入院された直後はどのようなお気持ちでしたか?
新作さん まさか自分が脳出血になるとは思わなかったし、脳出血がどのような病気か全然わからなかったので、これからどうなるか不安でした。最初はすぐ治ると思っていました。経験したことのない未知の時間との新たな戦いの日々でもありました。
―ご自宅へ退院された後も訪問リハビリや短時間デイケア、デイサービスなどを利用されてリハビリを常に頑張ってこられましたが、どのようなお気持ちで頑張ってきたのですか?
新作さん きれいに歩けるようになりたかったです。後遺症もなく完全に治せると思っていたし、治そうと思っていました。
―リハビリを続けた結果、ひとりで電車やバスなどの公共交通機関に乗れるようになるなど成果が出ていることに対しては、どのように感じていますか?
新作さん 時間をかけてまじめにリハビリに取り組み、前に進んでいることは実感できました。実際に簡単なものだけど料理はすることがあるし、食器洗いなどはできる範囲でやれるようになりました。でも、リハビリばかりやっているとさみしくなることもありました。
―現在、仕事のお手伝いをしているそうですが、どのようなことをされているのですか?
新作さん 時折、印刷物の校正・チェックを手伝っています。5時間ぐらい椅子に座ったりすることもあります。長時間座っていると麻痺のある足が痛くなるので、休み休みおこなっています。
―これからどのような生活をしていきたいと思っていますか?
新作さん 病気になってから2年間、リハビリ第一に頑張ってきました。今後はリハビリ漬けの生活に変化をつけていきたいと思っています。いずれリハビリは週2回ペースに減らせたらと思います。
―リハビリで同じように頑張っている方へ何かメッセージはありますか?
新作さん 良くなりたければ頑張らないといけないと思いますが、むきになって頑張りすぎても良くないと思います。リハビリばかりの生活より、ゆとりを持って趣味に使う時間を作るようにした方が良いと思います。