健康コラム

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「がん」に向き合って(後編)

 汐田総合病院 外科 長谷部行健医師

がん治療に重要なこと

 がんの治療に重要なことはいくつかありますが、なによりも早期発見・早期治療が特に重要です。そして、がん治療を円滑に進めるための心構え、環境整備も重要となります。

 早期発見・早期治療のためには、常に自身の体調に気を配り、何か変調がある場合にはかかりつけ医に相談する、健康診断を受けることが重要となります。

 食欲減退、体重減少、物がつかえるような感じがする、便通が悪くなった、排便時に出血がある、尿の色が濃くなるなど、普段の生活の中で十分に感じることができるちょっとした症状があります。その際には、ぜひ当院外科を受診していただければと思います。

 がんを治療する上で重要なこととして、環境整備があります。会社の問題、家族間の問題、費用の問題、退院後のケアの問題など多岐にわたる問題に取り組まなければなりません。そのような場合に力になるのがソーシャルワーカーの存在です。患者さんの状況を多面的にとらえ、治療に専念できるような環境整備を患者さん、ご家族、担当医と連携をとりつつ進めていきます。当院には優秀なソーシャルワーカーが在籍しており、我々外科医は常に連携をとりつつ治療を進めています。

外科の診療内容

 前編でも述べましたが、汐田総合病院外科は、東邦大学医療センター大森病院一般消化器外科医局の関連病院として、外科医療に取り組んでいます。地域医療を重視した役割に消化器外科の先進・専門的な医療も加え、患者さん目線に立った「安全・安心・確実な外科医療の実践」を目標に診療に取り組んでいます。

 2016年9月からは東邦大学外科より緒方秀昭准教授を招聘して乳腺専門の外来も開設し、乳腺疾患の診断・治療にも取り組んでいます。消化器に関する症状、乳腺に関する症状、心配事などがある時には遠慮なく当科を受診していただければ、最新の医療機器を駆使した診断、適切な治療を実施いたします。
 外来体制、診療内容などの詳細は汐田総合病院のホームページも併せて参照していただければと思います。

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