健康コラム
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退院された方のその後のご様子
シリーズ「リハビリテーション課から」
インタビュアー:リハビリ課 阿波静香(作業療法士)
今年の本シリーズ第1弾は、汐田総合病院の回復期リハビリテーション病棟を退院された方の、ご自宅に帰られた後のご様子についてお話を伺いました。ご協力頂いた方は、金原徹さん・宏子さんご夫妻。
金原徹さんは、昨年5月に脳出血で倒れ、済生会横浜市東部病院に運ばれ、入院当初は寝たきりになるのではないかと心配されていました。東部での入院、リハビリを経て、本格的なリハビリに取り組むために汐田総合病院へと転院されました。汐田でもはじめのうちは、ナースステーションの前に車椅子で座り、表情もあまりなく、元気だったころの金原さんとは全然違っていました。
阿波:退院されて4カ月ほど経ちますが、今はどのようにお過ごしですか?
徹さん:退院してからは、あっという間だったね。今は汐田総合病院から訪問リハビリと、デイサービスでリハビリをかかさずに頑張っているよ。
阿波:素晴らしいですね!入院当初、「3日で家に帰る!」と話していた時とは大違いですね(笑)
徹さん:その時は、早く家に帰りたくて、本当にそう思っていたよ(笑)
阿波:退院する時は、病気の影響で杖をついていましたし、着替えは時間がかかっていたり服の向きに混乱していたり、トイレの失敗もあって退院に不安があると話していましたよね。
徹さん:今は、毎日リハビリをしてる成果もあって家の中では杖なしで歩いているし、家の前の坂道も歩いて、三ツ池公園も歩けるようになったよ。あと、服を着るのは右腕がうまく動かないけど、手順通りに着られるよ。ただ、家に帰ってみて大変だったのは風呂の浴槽を跨いで入ることだね。
宏子さん:外は一緒に行っているけど、歩きの心配は少なくなりました。トイレは家のトイレに行くことが大切だと思って、一緒にトイレに行くようにしました。そうしたら退院して1週間で失敗することはなくなって安心しています。
阿波:徹さんの今の目標は何ですか?
徹さん:長生きをすること!デイサービスで、もうすぐ100歳になる大先輩を見習って「ひよっこ」の自分も頑張らないとね(笑)あと、友の会活動もやりたいと思っているよ。
阿波:入院中は笑ったお顔を見ることがほとんどなかったので、今日はたくさん笑う様子が見られて本当にお会いしてよかったです。ありがとうございました!
▲使いづらくなった右手で押さえながら、左手でみかんを剥いたり、ファスナーを上げたりできるようになった。
(写真はすべてご本人の了承を得て掲載しております)